地球に来るまで


私たちは、それぞれに、
魂の起源である「出身星」がある。

シリウス、プレアデス、オリオン、
アルクトゥールス、アンドロメダ…


とある「光」の存在も
今から何億年も前、
ふるさとの星で「旅立ち」の
瞬間を待っていた。


ちょうど陰陽のマークと同じ
半分が青、半分が赤の球体。

ときどき溶け合って紫になったり
黄色や水色、ピンクと姿を変えて
美しく輝いていた。


その光はあるとき初めて
遥か彼方に浮かぶ
「地球」を見下ろす。

蒼い宝石のような惑星に
吸い込まれるように魅せられて
「あの星が最終目的地」と定めた。




ふるさとを出発したら、
まずは数十個の星に転生してから
地球に降り立つと理解していた。


また、地球についた瞬間
ひとつの魂は、ふたつに割れ
(「君の名は。」の彗星のように!)
別々の体に入ることもわかっていた。


そこからは離れ離れの肉体で
何千回も転生したあと
地球最後の生まれ変わりは

ふたりとも
「日本で生まれる」ことを決めた。

20世紀後半に
なぜ日本で産声をあげるのか?
答えもちゃんと知っていた。



いよいよ旅立ちのとき。

ふるさとの司令部が
「行け」と言う瞬間と

その光が
「行く」と言う瞬間は

ぴったり同じだった。


無理に行かされるのでも
勝手に行くのでもなく。


大いなる存在の意図と
自分自身の自由意志
両方に突き動かされて



終わりなき旅に出る。

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